EXPO'70狂騒曲 その5 ついに開催された万博(まだ続く)
全パビリオン制覇には、約12回の入場が必要だった。
オーストラリア館の建物を気に入り、その建物を制作したテントメーカーに就職する人もいた。
ガスパビリオンには、おしりを乾かすトイレがあった。
サンヨー館には「人間洗濯機」と呼ばれるものがあった。
以下、入り方。
- かかり湯(5分)。卵型の浴槽内の各所からシャワーが噴出し、浴槽に湯をためる。
- 洗いとマッサージ(3分)。気泡で体を洗う。
- あがり湯(2分)。ためていた湯を排水し、シャワーで体をすすぐ。
- 乾かす(5分)。エアタオル。
ちなみに頭は洗えない。
ワコール・リッカーミシン館では結婚式が開催された。
52組のカップルが結婚した。
「凍結足場」と呼ばれるオブジェもあった。
スキーのジャンプ台のような形をした銀色のスロープのオブジェだが、製作途中で作業を完了し、その製作途中のものをオブジェにしたもの。
真っ赤な足場や、真っ赤に塗られたヘルメット姿のマネキン(作業員)3体もついている。
あまりにもリアルにできていたため、それを見た外国人が、まだ工事中だと思い、そのまま引き返していった。
松下館ではタイムカプセルを作成した。
5000年後に開封する予定で、大阪城公園の本丸に埋設されている(なんで万博内じゃないの?)。
西暦2000年に一度開封された。
次回の開封は、2100年を予定。
タイムカプセルに入っているもの。
- かつら
- 便器
- モルヒネ
- 入れ歯
- 避妊用具いろいろ
- 納豆菌
- 蚊・蝿
- プルトニウム原子時計
- 硬貨
- ニセ千円札
- ふんどし
- おみくじ
- 入試問題
- 手錠
- 少年マガジン
- 平凡パンチ
- どじょうすくいの写真
- シンナー遊びの写真
- オックス(グループサウンズ)に失神する女の子の写真
- 新宿のフーテンの会話テープ
- 犬の遠吠え
などなど。
犬の遠吠えは、一晩中、野犬を追い回してようやく録音することができた。
松下のカラーテレビを購入すると、タイムカプセルのミニチュアがもらえた。
おみやげ。
- ワッペンセット 350円
- スタンプノート 500円
- バッグ 400円
- 太陽の塔のミニチュア 400円
- 太陽の塔鉛筆削り
- 太陽の塔の顔のキーホルダー
- 月の石の形をしたお菓子
- 万博のマークの入った盾
- 万博全体図のふろしき
- パンペット(双眼鏡形のコマ送り映写機)
- インドの絹のスカーフ 1500円
- アメリカの帽子 2500円
- シャネルの香水(8分の1オンス)3200円
おみやげとして「万博おこし」の見本を購入した人もいる。
店員が間違って渡してしまった。
他にも、万博家具が売られていたし、万博預金(金融機関)も行われていた。
各パビリオンにはVIP用の入り口が設けられていた。
しかし入場者がトイレと間違えて入場することが多かった。
切羽詰まった人は、入り口前に大便を置いて去っていった。
万博博記念百円硬貨の詐欺。
記念硬貨を購入するために、富士銀行(東京都文京区)に並んでいた人たちの前に、記念硬貨を売りに来た男が現れた。
6人が100円を出して購入すると、中身はボール紙だった。
購入者たちが騒ぎ出すと、男は2人に100円を返して、逃走した。