興味あること

興味深いことをいろいろと。

◇基本的に、初めて知ったことばかり投稿しているので、管理人(私)はこの程度のことも知らなかったのか、ということがバレてしまう、恐ろしいブログです。

◇1日に4つの記事を配信中。ときどき特別版みたいなものを追加で配信することもあります。1日4記事ってけっこう大変なんですけれど、まあ楽しくやってます。

◇以下、とりとめのない雑記。

◇昔の教科書にはこんな話が掲載されていたといいます。 オランダに住むハンスという少年。 ある日の夕方、ハンスは堤防から水が漏れ出ているのを見つけます。 穴の大きさは指ほどの大きさ。 しかし穴からは、水が次から次へと流れ出てきており、水量は増すばかりです。 「このままでは堤防が決壊して、村は水没してしまう」 そう考えたハンスは、堤防に駆け寄ると、自らの指をその穴に差し込み、水が漏れ出るのを防ぎます。 誰も訪れない堤防でハンスは一晩中、穴に指を入れ続けて堤防が決壊するのを防ぎ、ハンスは英雄になったという美談です。 ここまで読んでみて、どうでしょうか。 実話だと思いませんか? でもこれはフィクションなんですよ。 1865年、オランダ系のアメリカ人、メアリー・メイプス・ドッジが発表した「Haans Brinker, or the Silver Skates」という作品の中に出てくる挿話です。 私自身は、この話を実話だと思って読んでしまったので「え? フィクションなの?」って思ってしまったのですが、フィクションなのだとしたら、この話は、いったいどのような経緯で教科書に掲載されることになったのかが、すごく気になってしまったんですね。 もしかしたら、教科書を編集した人たちも、これを実話だと思って掲載したんじゃないかなって。 でも、そうではなかったようです。 いろいろと調べてみたところ、この作品は『銀のスケート―ハンス・ブリンカーの物語』というタイトルで翻訳されており、道徳の教科書に使われていたことがわかりました。 なるほど。 道徳の教科書でしたら、掲載されていてもうなずけますね。 でも私としては、これ、答えが見つからなかった方がよかったんじゃないかな、って思ってしまうんですよ。 だって、教科書を編集した人たちも、間違えちゃったんじゃないかな、みたいな妄想で、一日中楽しめますから。 なので、調べてみて、答えを知ってしまったときには「しまったー」って思ってしまったんですよね。 そんな答えにたどり着きたくて、ネット検索したんじゃないんだよー、って。 世の中には知らないでいたほうが良いこともたくさんありますけれど、こんなふうに、趣味の分野でも、知らないままでいたほうがよかったと思えるようなこともあるんだなあと、しみじみと感じ入っております。 (2020/01/15)

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