興味あること

興味深いことをいろいろと。

【医学】全身麻酔を世界で初めて行った人物は江戸時代の外科医・華岡青洲である

全身麻酔を世界で初めて行った人物は江戸時代の外科医・華岡青洲である。華岡青洲(はなおかせいしゅう)は、乳がん患者に、朝鮮朝顔やトリカブトを調合した薬を投与し、手術を行った(1804年)麻酔薬の完成には幾多の困難があり、実母や妻を被験者として研…

【医学】イワシの大群など、魚一匹いっぴきの行動様式は、たった3つの情報で制御されている

イワシの大群など、魚一匹いっぴきの行動様式は、たった3つの情報で制御されている。この理論を発表したのは、アメリカのアニメーションプログラマーであるクレイグ・レイノルズ(1987年発表)。クレイグによると、魚一匹いっぴきに、①隣同士が近すぎない、②…

【医学】好きな音楽を継続的に聴いていると免疫力が高まる

好きな音楽を継続的に聴いていると免疫力が高まる。心臓移植を行ったマウスにヴィヴァルディの『椿姫』を聴かせてみたところ、平均8日程度で心臓が止まっていたマウスの心臓が、免疫力の向上により、平均40日まで伸びたという。また、モーツァルトの音楽でも…

【歴史】53年間、無事に出産できなかったという記録がある

53年間、無事に出産できなかったという記録がある。そのような記録を作り出してしまったのは、南米大陸発見後に南米へ移住したスペイン人(16世紀)。スペイン人はポトシ(標高4000メートル・現ボリビア)に帝国都市を作ったが、高地で酸素が薄かったため、…

【人類】人間は、自らを家畜化したいという願望を持っている

人間は、自らを家畜化したいという願望を持っている。同種とされるブタ(家畜)とイノシシ(野生種)を比較してみると、ブタはイノシシよりも、皮下脂肪が厚く、頭が丸く、口が短く後退し、性的活動が強く、育児行動が退化しているという。これらの傾向は人…

【体】人間はステーキが焼けるような環境でも生存できる

人間はステーキが焼けるような環境でも生存できる。牛肉と子犬を連れた人間が、127℃の高温室に45分間入ってみるという実験を行ってみたところ、人間と子犬は何の異常も示さず、牛肉だけがステーキ(ウェルダン)になっていた。これは、人間が発汗能力で熱に…

【美術】ミロのビーナスの顔は左右対称ではない

ミロのビーナスの顔は左右対称ではない。ミロのビーナスは、古代ギリシアで制作された女性の彫刻。正確に測定してみたところ、鼻はやや右にかたむき、左耳は右耳の位置よりも上についており、左目は右目よりも中央寄りで少し上についていることが確認されて…

【税金】マンションの一室などを職場にしている場合、そこが職場に該当するかどうかは、カーテンが掛かっているかどうかによって決まる

マンションの一室などを職場にしている場合、そこが職場に該当するかどうかは、カーテンが掛かっているかどうかによって決まる。社会通念上、カーテンが掛かっている場所は住居であるとみなされる。そのため、カーテンが掛かっていれば、たとえそこが職場で…

【物理】西暦132年、中国にはすでに地震計が存在していた

西暦132年、中国にはすでに地震計が存在していた。地震計を作ったのは後漢の政治家・張衡(ちょうこう)。龍の頭の形をした8つの蛇口(東西南北を示している)を瓶(かめ)の側面につけて、水で満たすことにより、地震が発生したときに流れ落ちる水の量から…

【動物】ラクダもウマも右利きが多い

ラクダもウマも右利きが多い。アリストテレスは、オウム、ライオン、ラクダを観察し、彼らは右利きであるという結論を出している。ネズミ、ウマ、クジラなどについても詳細な観察が行われており、ニホンザルは戦前の万国生理学会に発表されるなど、右利きの…

【体】人類は直立することにより痔に悩むようになった

人類は直立することにより痔に悩むようになった。四足歩行から、二足歩行に進化すると、内臓にかかる重力の方向は90度変化する。人類はその変化に対応すべく、腹膜を強化するなどの対応を行ったが、十分ではなかったため、直腸や膀胱のあたりに重みが集中す…

【神話】アキレス腱の名称のもとになったアキレスは、実は不死身だった

アキレス腱の名称のもとになったアキレスは、実は不死身だった。アキレスは、ギリシア神話・ホメロスの叙事詩『イリアス』に主人公として登場しており、海の神である母親が、冥土の境界を流れる川に浸して洗礼したところ、不死身になった。しかし洗礼のとき…

【嘘】ピルトダウン人と呼ばれる化石人類を捏造した人物がいる

ピルトダウン人と呼ばれる化石人類を捏造した人物がいる。ピルトダウン人を作ったのは、アマチュア古生物学者のチャールズ・ドーソン。1909年~1912年の発掘調査により発掘され、約40~50万年前に生存したとされていた。しかし、ネアンデルタール人、ピテカ…

【人物】あまりにも太っている人は、移動するのに大型トラックを使用し、埋葬のときにはクレーンが使われる

あまりにも太っている人は、移動するのに大型トラックを使用し、埋葬のときにはクレーンが使われる。クレーンで埋葬されたのは、米国イリノイ州に住んでいたロバート・ヒューという人物。身長1.83m、体重は485kgで、胸囲は3.1m、腰回りは3.15m、腕の太さは91…

【化学】人魂(ひとだま)の正体はいろいろである

人魂(ひとだま)の正体はいろいろである。土葬を主とした墓場などでは、動物の骨の成分であるリン酸カルシウムが土中で分解し、この中のリンが空気中の酸素と化合して青白く燃えだし、人魂として観察されることがある。発光バクテリア、ウミホタル、夜光虫…

【歴史】18世紀後半、中国では様々な動物の部位を組み合わせて人魚を作っていた

18世紀後半、中国では様々な動物の部位を組み合わせて人魚を作っていた。作っていたのは剥製師。様々な動物の遺骸を組み合わせて、人魚や、哺乳類と鳥類の合成動物、などの剥製を作っていた。作った剥製は、旅行者などに高値で売っていた。

【動物】人間にかぎらず、動物は、数が多くなるにつれて、死亡率が増加する

人間にかぎらず、動物は、数が多くなるにつれて、死亡率が増加する。高血圧や循環器病が多発し、出生率が低下するという報告も多くある。野ウサギは、集団が過密になると、異常な行動が増える。昏睡状態に陥ったり、けいれんのような発作に陥り、走り回った…

【植物】イチョウは一属一種しか存在しない、珍しい植物である

イチョウは一属一種しか存在しない、珍しい植物である。ジュラ紀(1億5000万年前)には、イチョウの仲間はたくさんいたが、7000万年ほど前から急速に衰退し、そのほとんどが地球上から姿を消すことになった。当時のイチョウの葉は、シダ植物みたいな細かい切…

【生物】種なしスイカは、染色体の数を操作することによって作られている

種なしスイカは、染色体の数を操作することによって作られている。ふつう、スイカの染色体の数は22本(二倍体)である。しかしスイカの苗にコルヒチンという薬品をつけると、染色体の数が44本(四倍体)になる。そして、染色体の数が44本(四倍体)のスイカ…

【病気】18世紀頃まで、ロンドンの人々は、相手の体に手を触れながら話をしていた

18世紀頃まで、ロンドンの人々は、相手の体に手を触れながら話をしていた。昔のヨーロッパの諸民族は、体の触れ合う雰囲気を好んでいた。そのため、一つのベッドに数人で眠ることも珍しくなかった(フランス南部の山村の記録)。垢(あか)は、体を保護する…

【体】積極的休息、と呼ばれる疲労回復法がある

積極的休息、と呼ばれる疲労回復法がある。たとえば、長時間にわたって右手で字を書きつづけた場合、右手の疲労を早く回復するには、ただ手を休ませるだけでなく、左手を動かすと良いというのもである。この方法は19世紀にはすでに発見されており、左手の活…

【商品】自動販売機のうどん(生タイプ)の調理時間は27秒である

自動販売機のうどん(生タイプ)の調理時間は27秒である。うどんの自動販売機は、昭和47年(1972)に川崎計量器が開発した。どんぶりに熱湯を注ぎ、傾けながら湯切りし、それを2回繰り返すことで、熱々のうどんが完成する。電子レンジが普及していなかった時…

【歴史】江戸時代、飴をかつぎ歩き、キセルなどの金属と飴を交換する「とっかえべえ」(取り替えよう)と呼ばれる人たちがいた

江戸時代、飴をかつぎ歩き、キセルなどの金属と飴を交換する「とっかえべえ」(取り替えよう)と呼ばれる人たちがいた。ロウソクから流れ落ちたロウを集めてロウソクを作り直す「ロウソクの流れ買い」と呼ばれる人たちがいた。ロウソクは油を用いた行灯(あ…

【時間】昔は、時刻を表す方法に、十二支を用いる方法と、数字を用いる方法の2種類があった

昔は、時刻を表す方法に、十二支を用いる方法と、数字を用いる方法の2種類があった。数字の場合は、夜中の12時を「九つ」と呼んでいた。そこから2時間ごとに「八つ」「七つ」「六つ」「五つ」「四つ」と数字が下がっていき、「四つ」の次は「九つ」(正午)…

【物理】原子は原子核と電子でできているが、原子核の直径はかなり小さい

原子は原子核と電子でできているが、原子核の直径はかなり小さい。原子核の直径は電子の軌道の10万分の1である。これは地球でたとえてみると、電子の軌道が地球の大きさで、原子核の直径は東京タワーほどである。そのため、原子の内部はスカスカということに…

【動物】ネコをアルコール中毒にした実験がある

ネコをアルコール中毒にした実験がある。実験したのは、ウィーン大学の研究室。まず、開けるのが少し複雑な箱を用意する。この箱は、ボタンを押したり、レバーを押したりすることによって開く箱で、ネコは、訓練によりその箱を開けられるようになり、中に入…

【歴史】江戸時代の傘は、紙さえ張り替えれば再利用できたため、使えなくなった傘を買い集める商人がいた

江戸時代の傘は、紙さえ張り替えれば再利用できたため、使えなくなった傘を買い集める商人がいた。彼らは古傘買い、または古骨買いと呼ばれており、江戸では「古骨はござい、古骨はござい」と呼びかけながら町々を歩いていた。傘には、防水効果のある油紙が…

【語源】無駄話をして時間を空費することを「油を売る」というが、これは油を売る行商人から生まれた言葉である

無駄話をして時間を空費することを「油を売る」というが、これは油を売る行商人から生まれた言葉である。油は油売りという行商人が売り歩いていた。そして、油差しを使い、持っていた桶から客の器へと油を移し、しずくが切れるまで待つことになるのだが、油…

【起源】端午の節句は、もともと女性が行う行事だった

端午の節句は、もともと女性が行う行事だった。田植え開始時の豊穣を願う儀式として、蓬(よもぎ)や菖蒲(しょうぶ)など、香気の強い植物を軒先にさして邪気を払い、女たちが部屋にこもって祭りを営んだのがはじまりとされている。その後、武家社会となり…

【食物】スイカの種の栄養価は高い

スイカの種の栄養価は高い。スイカには、シトルリンというアミノ酸の一種が含まれており、利尿作用があることから、腎臓病の妙薬として、昔から珍重されていた。栄養成分的には、カボチャの種やヒマワリの種に似ており、両者よりもタンパク質と脂肪が豊富と…