円周率を手計算で、小数点以下707桁まで計算した人がいる。
19世紀に生きたウィリアム・シャンクスという人物で、15年もの歳月をかけて円周率の計算を行った。
しかし、528桁目で痛恨のミスをおかしてしまったため、それ以降の計算は無意味なものになってしまった。
また、検算するにも多大な労力を必要とするため、70年以上もの間、ミスが発生しているなんて誰にもわからなかった。
ミスを発見したのは、1949年に導入された初期の電子計算機だった。
計算機は、たった3日間で、小数点以下2035桁まで計算した。
(2019/12/12 追記)
1944年、D・F・ファーガソンは円周率の計算を行い、シャンクスの計算が528桁目で間違っていることを発見している。
1947年、コンピュータが計算を行い、70時間で2037桁まで計算したという記述もある。
(2019/12/13 追記)
ウィキペディアの「ウィリアム・シャンクス」を参照すると「607桁」と記載されているが「707桁」の方が正しいと思われる。
ウィリアム・シャンクスに関する記述を3冊の本から見つけ出したが、どれも「707桁」と記載されている。
またウィキペディアの「円周率の歴史」によると、シャンクスは計算ミスをしたのではなくて、円周率の計算に用いていた公式が、530桁目までしか対応していなかったのが原因としている。
(2020/01/05 追記)
また別の書籍の記述によると、
1945年、イギリスのイートン王立海軍大学のフェルグという人物が、シャンクスの計算を丁寧にやり直したところ、小数点以下第528桁目に誤りがあることを発見した(上記、D・F・ファーガソンのこと?)。
1949年、アメリカの数学者たちは、週末、電子計算機が空いていたときに円周率の計算を行ってみたところ、72時間で小数点以下第2037桁まで計算した。