アポロ宇宙船は、大気圏へ突入するとき、機体を意図的に溶かすことで、地表へと帰還していた。
スペースシャトルは、機体全体をタイル張りにすることで、大気圏突入時の摩擦熱に対抗できるようになっているが、
アポロ宇宙船は、スペースシャトルよりも高速度で大気圏へ突入するため、タイル張りでは摩擦熱に対抗することができなかった。
そこで、機体の先端に300℃程度で溶ける強化プラスチックを装着して、摩擦熱でプラスチックを溶かし、プラスチックから生じるガスを使って機体周辺に防護膜を作り、機体全体を防御しながら地表へと帰還した。