戦時中、国民はあまりにも食べるものがなかったため、道端の雑草を食べていた。
ひとくちに雑草といっても、食べたら死んでしまうような雑草もあるため、政府や新聞社が主導して『食べられる野草』『決戦食生活工夫集』といった冊子が配布されていた。
ちなみに食べていたのは以下のようなもの。
・タンポポ
ゆでて塩水に浸し、おひたしなどにする。
花も食用可。
・シロツメクサ
よく洗って味噌汁や雑炊の具にする。
・ドングリ
粉にして芋類などに混ぜて食べる。
ドングリ粉4、小麦粉6の割合で麺にもできる。
野菜でも、茎が硬いものは、乾燥して、すりつぶし、ふりかけにした。
茶殻も、雑炊などに入れて食べた。
また、虫も食べた。
ゲンゴロウや、スズメバチの幼虫、サナギなど。
そのような状態が延々と続いたため、道端は文字通り、ペンペン草も生えないような状態になった。