屋久島の屋久杉(縄文杉)は建築資材として不向きだったため、伐採されずに生き残った。
江戸時代、薩摩藩の直轄地となり、多くの杉が伐採されたが、縄文時代からの古木は搬出が難しく、木目が複雑で加工に不向きであったため、伐採されず、生き残ったといわれている。
その結果、太古からの自然が多く残ることとなり、また極めて特殊な森林植生を有することが評価され、世界自然遺産にも登録された。
ちなみに屋久島の様子は林芙美子の小説『浮雲』にも描かれており、
「屋久島は月のうち三十五日が雨」
と、屋久島の降雨量の多さが語られている。