鉄が磁石にくっつくのは、鉄の原子構造が電磁石と同じ構造をしているからである。
電磁石とは、鉄心にコイルを巻き、電流を流すと、鉄心が磁力を帯びるというもの。
原子構造は、太陽と惑星の関係で説明するとわかりやすい。
中心には太陽(核)があり、そのまわりを惑星(電子)が周っている。
水星の軌道には、プラスとマイナスの電子が同じ量だけ入るので、均衡が保たれている。
金星も同じ。
地球の軌道で異変が起きる。
地球の第3軌道*1には、電子の座席が10席用意されている。
水星から地球の第2軌道までの座席に、電子をいくつも置いてきたので、残りの電子は8つとなっている。
これが、プラス4席、マイナス4席におさまれば均衡が保たれるのだが、なぜかプラス5席が先に埋められてしまう。
さらに残った電子のうち2つは、火星へと旅立ち、そこで均衡するため、残った電子1つのみがマイナスの座席に座ることになる。
すると、プラス5席、マイナス1席となるため、均衡が崩れることとなる(その差、4席分)。
そして均衡を崩した4席の電子(コイル)が、太陽(鉄心)のまわりをくるくると周る(電流)ため、鉄は磁性を帯びる。
ちなみに磁石は、コバルト、ニッケル、液体酸素などにもくっつく。
旧50円玉(穴なし)は、100%ニッケルでできていたため、磁石を使った賽銭泥棒もいたという。
*1:この地球には3つの公転軌道がある。第3軌道は一番外側の軌道