(2019/12/21 新規)
植物の葉が緑色をしているのは、最初に陸上に進出した海藻が緑色だったからである。
もし最初に陸上に進出した海藻が、赤色の紅藻や、茶色の褐藻だったら、世界中に広がる植物の葉の色は、赤色や茶色になっていただろうと言われている。
(2020/01/30 追記)
海中に生命が誕生したのは30数億年前。
動植物が陸上に進出したのは約4億年前である。
陸上への進出を阻んでいたのは、太陽の紫外線。
オゾン層がまだ未熟だったため、深さ5~10メートルの海中にまで致死量の紫外線が降りそそいでいた(約6億年前)。
緑藻は、紅藻や、褐藻よりもかなり遅れて出現した(約10億年前)。
そのため、緑藻は海藻の中でも少数派である。
陸上植物と同じような鮮やかな緑色の緑藻は、約6億年前にようやく誕生した。
しかし、新しい技術が古い技術を駆逐していくように、当時最先端の生命として誕生した緑藻は、陸上に進出を果たし、陸上に緑色の世界を作った。