昔は、時刻を表す方法に、十二支を用いる方法と、数字を用いる方法の2種類があった。
数字の場合は、夜中の12時を「九つ」と呼んでいた。
そこから2時間ごとに「八つ」「七つ」「六つ」「五つ」「四つ」と数字が下がっていき、「四つ」の次は「九つ」(正午)へと時間が戻った。
数字が一つずつ減っていく理由には、鐘を鳴らす回数にある。
9は陰陽道における最大の陽数であるため、2時間ごとに鐘を9の倍数の数だけ鳴らそうとしていた(9回、18回、27回、36回、45回、54回)。
しかし、鐘を54回も鳴らすのは大変だったため、下一桁だけを鳴らすようになり、「九つ」「八つ」という時間の単位ができた。
ちなみに、三時のおやつは「お八つ」から来ている。