イチョウは一属一種しか存在しない、珍しい植物である。
ジュラ紀(1億5000万年前)には、イチョウの仲間はたくさんいたが、7000万年ほど前から急速に衰退し、そのほとんどが地球上から姿を消すことになった。
当時のイチョウの葉は、シダ植物みたいな細かい切れ込みがたくさんあり、現在のイチョウの葉とは、まったく異なった形をしていた。
精子はシダ植物も作るため、特に珍しいものではないが、種子で増える植物に精子があるというのは極めて珍しいため、そのことが発表されたとき、世界中の植物学者たちが驚いた。
イチョウは中国では、葉の形がカモの足に似ていることから鴨脚子とも呼ばれており、鴨脚の発音「ヤーチャオ」がなまって「イチョウ」という発音になったのではないかと言われている(『大言海』による)。
またイチョウの学名は「Ginkgo biloba」というが、「Ginkyo」(銀杏)の名で申請したところ、カール・フォン・リンネ(分類学の父)が間違って登録してしまったため、間違ったつづりが正式名称となっている。
(2020/05/24 追記)
先日、テレビで「鴨脚」という名字、なんて読む? という問題が出てきたのですが、私は答えられませんでした。
全然知識として定着していないですね。
少し反省。
ちなみに「鴨脚」という名字は「いちょう」と読みます。
鴨脚という名字は京都に多いらしく、歴代の下鴨神社の宮司さんの名字も鴨脚だったそうです。
だから「下鴨神社」という名称なのかな?(そこまでは調べきれていません)