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【食物】髪の毛で醤油を作る、という話があるが、できあがるものは、髪の毛を溶かして作った謎の液体である

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髪の毛で醤油を作る、という話があるが、できあがるものは、髪の毛を溶かして作った謎の液体である。

醤油には自然発酵で作るものと、化学的な発酵で作るものの2種類があり、後者は化学醤油とか、アミノ酸醤油と呼ばれる。
このアミノ酸に着目したのが、髪の毛醤油である。

床屋などから集めてきた頭髪を塩酸とともに熱してアミノ酸液を作り、カラメルなどで着色したものが髪の毛醤油になる。

醤油の旨味はアミノ酸によるものなので、髪の毛醤油でも問題がないようにも思える。

しかしアミノ酸の種類は20種類以上もあるため、醤油のアミノ酸と一致するとは限らないし、また頭髪にはアミノ酸以外の不純物もいっぱい含まれているため、本物の醤油とはまったく異なるものが生成される。

髪の毛醤油は、第二次世界大戦直後の物資不足のころに作られたといわれている。