箸は、もともとピンセットみたいな形をしていた。
古事記(712年)に箸の記述が出てくるが、当時の箸は、細く加工した竹を中央で折り曲げ、両端をくっつけるようにして使用していた。
また、箸の語源は、新井白石の『東雅』(1717年)によると、
「箸をハシというは嘴(くちばし)なり、 その食を取ることの、鳥嘴(ちょうし)のごとくなるをいうなり、またハシとは端なり、古くには細く削れる竹の中を折りかがめて、その端と端とをむかい合わせて、食を取りしかば、かく名づけしなり」
となっており、嘴(はし)と端(はし)から、箸という言葉が作られたことがわかる。
ちなみに割り箸は、年間200億膳程度が消費されている。
日本製の割り箸には端材(はざい)が用いられているが、海外産のものは、木材の価格が安いので、原木が使われている。
海外産の割り箸が占める比率は、約97%である。