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【植物】同じ花からとったものでも、花のミツとハチミツとの間では、成分が異なる

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同じ花からとったものでも、花のミツとハチミツとの間では、成分が異なる

花のミツに含まれる成分のほとんどはショ糖で、ほんのわずかだけブドウ糖と果糖が含まれている。

これに対しハチミツは、ショ糖がごくわずかしかなく、大部分がブドウ糖と果糖になっている。

また、花のミツには、糖以外の物質はほとんど含まれていないが、ハチミツにはアミノ酸が大量に含まれており*1、ビタミン類*2や、インベルターゼ、グルコースオキシダーゼなどの酵素も多く含まれている。

ハチミツには花粉がたくさん含まれており、ハチミツ1グラム当たり20000個もの花粉が含まれている(多い場合)。

花のミツとハチミツの間で成分が異なる理由は、両者の間にミツバチがいるためである。

ミツバチは、吸い取った花のミツに、自分の体から出した分泌物を加えることにより、栄養価の高い食品へ作り変えている。

また、ハチミツの中にブドウ糖と果糖が多く含まれる理由は、花粉の中に大量に含まれるインベルターゼの働きにより、ショ糖が分解され、ブドウ糖と果糖が生成されるためである。

*1:ラニン、アルギニン、グルタミン酸、セリン、プロリンなど

*2:ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンC、ニコチン酸など