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【気象】工場の影響で雪が降ることがある

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工場の影響で雪が降ることがある。

北海道旭川市石狩川沿岸では、1942年頃から、上空は晴れているのに、さらさらとした灰色の粉雪が降る現象がよく見られるようになった。

そのことを不思議に思った気象台の職員が、その土地で何が起きているのかを調べてみたところ、前年に稼働を開始した紙パルプ工場が、大量の排ガスを出しており、また大量の温水を川に流すようになっていたことがわかった。

そのため、例年凍っていた川が凍らず、多量の水蒸気が川から蒸発することとなり、排ガスの中に含まれている微粒子が核になって雪を作り、街に雪をもたらしていた。

ちなみに、工場の排ガスによって作られる雲は、工場雲と呼ばれている。

人間活動が作り出す代表的な雲のひとつに、飛行機雲がある。

飛行機雲は、気温が低く、湿度が高いときに出やすいため、雨の前兆とされている。