1969年に登場したプッシュホン(電話)は、液晶ディスプレイとかも何もないのに、電卓として使用することができた。
電卓がまだ家庭に普及していないころ、電電公社(NTT)は、女性の音声案内で計算結果を教えてくれる「電話計算サービス」というものを行っていた。
この計算サービスは、四則計算だけでなく、平方根や微分積分の計算までできるというすぐれものだった。
しかし、液晶表示も何もない電話機で、プッシュボタンを駆使しながら複雑な数式を入力するのは容易ではなく、使用料も高額で、さらには電卓が普及しはじめたこともあって、サービスは1982年に廃止された。