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【歴史】アインシュタインのノーベル賞受賞の理由が相対性理論にならなかったのは、当時アインシュタインが、相対性理論をめぐる宗教問題や政治問題に巻き込まれてしまっていたためである

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アインシュタインノーベル賞受賞の理由が相対性理論にならなかったのは、当時アインシュタインが、相対性理論をめぐる宗教問題や政治問題に巻き込まれてしまっていたためである。

1910年代、ヨーロッパでは、ユダヤ人を排斥する運動が各地で行われていた。

そして、ユダヤ人であるアインシュタインは、ユダヤ人という理由だけで異教徒扱いを受けており、相対性理論のことを何もわかっていない少数の扇動者たちは、ユダヤ人が作り出した邪悪な理論として、相対性理論を攻撃しはじめた。

すると、単なる宗教問題だったはずの運動が社会問題へと発展してしまい、さらには政治的な論争が繰り広げられることとなってしまい、社会を二分するほどの大論争へと発展していった。

困ったのは、スウェーデン科学アカデミーのノーベル賞委員会である。

委員たちは、アイシシュタインの偉大さを十二分に理解していたが、相対性理論アカデミー賞を出してしまえば、対立する一方の肩をもつこととなり、政治的論争に巻きこまれてしまうのは確実だった。

そこで委員たちは一計を案じ、相対性理論とは何の関係もない「理論物理学の諸研究とくに光電効果の法則の発見」を受賞の理由として、アインシュタインノーベル賞を授けることにした。

しかしアカデミーもいろいろと工夫をこらしたらしく、この「諸研究」の中に相対性理論が含まれているとされている。