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【物理】19世紀後半、絶対温度Kの単位にもなった熱力学の大家ケルビン卿は、太陽の寿命を2000万年と計算した

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19世紀後半、絶対温度Kの単位にもなった熱力学の大家ケルビン卿は、太陽の寿命を2000万年と計算した。

もし太陽が、地球と同じ物理法則によって支配されているのであれば、燃料がなくなったときに、太陽は燃え尽きてしまうだろう、とケルビン卿は考えた。

当時、太陽までの距離や重さはおおむねわかっていたため、地球が受けている熱量を当てはめて計算してみたところ、太陽の寿命は2000万年と計算された。

しかし、古い地層を調べていた地質学者たちは、地層は数億年以上も前にはすでに存在していただろうと予測していたため、大論争が巻き起こることとなった。

この論争に終止符を打ったのは、1905年に発表された特殊相対性理論だった。

特殊相対性理論により、人々は、物質を燃焼させる(酸素などで)以外の方法でも、熱エネルギーを生み出すことができる(核融合で)ことを知り、太陽の寿命も100億年程度であることを知った。