「伯方の塩」の原材料となる塩は、メキシコやオーストラリアから輸入している。
これには歴史的ないきさつが関係している。
かつて塩は、専売制の対象となっており、海水から塩を作ることが禁止されていた。
そのため、塩を海外から輸入し、国内で加工(塩水を作って天日干し)してから販売するという手法が取られていた。
現在、塩の専売制は行われていないが、当時の製法を守り抜き、いまでも外国産の塩を使って製塩を行っているという。
ちなみに、伯方の塩を作っている伯方塩業は、安心して食べられる塩田づくりの塩を残したい、という市民の声を受け、5万人の署名を集めて設立された。
そしてその声に応えるために、いまでも天然塩にこだわり、化学薬品をいっさい使わないで塩を作り続けているという。