胎内で作られる人の手は、もともと、うちわみたいな形をしているが、水かき部分の細胞が自殺することで、指が形成される。
これは、プログラム細胞死(アポトーシス)と呼ばれるもので、生物が自らの形態を変化させようとするときに有効に働くとされている。
オタマジャクシのしっぽが消滅するのも、同じ原理である。
(2020/02/10 追記)
ヒトの手がつくられるのは、受精後4〜5週目。
このときの胎児の大きさは、3.5mmである。
受精後7週目には、ほぼ5本の手指の外観が形成される。
このときの胎児の大きさは、23mmである。