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【医療】高熱が出ても、熱冷ましはむやみに使わない方がよい

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(2019/12/24 新規)
高熱が出ても、熱冷ましはむやみに使わない方がよい。

ウサギやトカゲに熱冷ましを与えてみたところ、病気が治りにくかったという報告がある。

また人間も、39℃程度の熱であれば、白血球やリンパ球の活動が活発になるので、そのまま安静にしていれば治りが早くなる。

ただし熱冷ましを飲まなくてもいいのは40℃あたりまでで、

41℃を超えたら、昏睡状態に陥る場合もあるし、

42℃を超えたら、脳に障害が残る可能性がある。

特に乳幼児は注意が必要。


(2019/12/30 追記)
41℃を超えたら、肝臓が破壊される。

42℃を超えたら、細胞のたんぱく質がゆで卵みたいに固まっていき、その後、死に至る。

ちなみに、水銀式体温計の上限値が42℃であるのは、上記の理由から。

また電子式体温計の上限値も42℃である。


(2020/02/06 追記)
ウィルスや細菌は熱に弱い。

熱が出ると体もきついが、ウィルスや細菌にとってはもっときつい。

動物実験によると、解熱剤などで、発熱や炎症を抑えると、ウィルスや細菌が勢いを増してしまうため、病気の治りが遅くなったり、死亡が増えた。

重症患者を対象とした臨床試験では、38.5℃以上で解熱剤を使用した場合、44人中、7人の患者が死亡した。

40℃以上になるまで解熱剤を使用しなかった場合、38人中、1人の患者しか死亡しなかった。

このため試験は中止となったが、高熱で死ぬことはなく、解熱剤で死ぬことは少なくないということが判明した。

ちなみに、解熱剤・鎮痛剤を飲んだことによる胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍で、毎年6000人が入院し、600人が死亡していると推測されている(日本)。

また「副作用」という大きなくくりで見てみると、アメリカでは年間10万人が死亡していると推定されている。


(2020/02/16 追記)
人間の体温は、4℃上がるか、4℃下がると死を意味する。