クリスマスとサンタクロースは、もともと別のものだった。
クリスマスとは、キリストのミサ(生誕祭)のことである。
キリストの誕生日がいつなのかは不明なので、昔は思い思いの日(1月6日や、3月21日など)にクリスマスを行っていた。
現在クリスマスが行われている12月25日は、キリストにゆかりのある日、というわけではなくて、ローマ暦の冬至に当たるため、4世紀半ばごろに法王庁がこの日をクリスマスにした。
サンタクロースが贈り物を持ってやってくるのは、12月6日か、その前日である。
どうしてかというと、サンタクロースのモデルとなった聖ニコラス(ニコラウス)の命日が12月6日であるため、人々は贈り物を持って他家を訪れ、お互いの幸福を祝った。
そのため、クリスマスとサンタクロースはまったく関係がないのだが、いつの間にか二人はタッグを組んで活動するようになった。