第二次世界大戦中、霧で有名なロンドンは、濃霧が発生するたびに、ドイツ軍から大空襲を受けていた。
一般的に、霧の高さはそれほど高くはならないため、ドイツ軍はやすやすとロンドン上空に侵入して爆撃を続け、攻撃機をうまく発着させることができなかったイギリスは、一方的に爆撃を受けることとなった。
そして、そのような状態が2年続いた。
イギリスの宰相チャーチルは、そのような状況を打破するために、燃料相(大臣)にロンドンの霧を消すための方法を考えるように命令した。
霧を消すには、石油を使って空気をあたためればいい。
そのことに気づいた燃料相率いる科学チームは、空港全体をあたためることに成功し、爆撃機を攻撃する戦闘機の離着陸を可能にした。
その時使用された石油は、1時間当たり7000ガロン。
戦争を早く終わらせることさえできれば、それくらいの浪費は問題ない、という考えだった。