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【経済】サイゼリアのキッチンには、火も包丁もない

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サイゼリアのキッチンには、火も包丁もない。

火を使うと、調理する人間の力量によって味が左右されてしまうため、電磁調理器を使って、味の均一化を図っている。

包丁も、調理する人間の力量によって味が左右されてしまうため、工場で調理された肉や野菜を盛りつけるだけである。

また誰にでも簡単に調理できるようにすることで、人材の育成費用を削減している。

ホール従業員はトレイを持っていない。
皿を直接運んだり、下げたりすることで、トレイを取りに行ったり、置いたりする時間を削減しており、結果、人件費が下がっている。

皿には釉薬が塗られている。
油汚れをこすって落とす手間を簡略化するため。

また油汚れが発生しないように、ソースの粘度を調整している。
それにより、パックの中にソースが残留することがなくなり、調理時間短縮と、材料費削減を実現している。
汁が出にくいトマトを開発したのも、調理時間短縮のため。

掃除用のモップは、通路幅に合わせてある。
掃除機は使わない。
水の出るモップの方が、ムダやムラがなく掃除できるため。
これにより掃除時間が、従来より30分短縮した。

サイゼリアの店長になるためには、論理的な思考力があるかどうかを確かめるために、簡易ソフトでもいいので、ソフト(プログラミング)を作る必要がある。
入社試験も論理的な思考力を問う問題が多い。
そのため、社員のほとんどは理系出身である。

CMを出さなかったり、クレジットカードを使用不可にすることで、料理代金への転嫁を避けている。

このような企業努力により、サイゼリアは、他のファミレスよりも安い値段で料理を提供することができている。