宇宙船で屁をすると、屁の推進力により、人体はロケットのように飛んでいってしまう。
そのため、宇宙船内や国際宇宙ステーションで屁をする場合はトイレで行うこと、というのが規定として定められている。
また、NASA(米国航空宇宙局)は、宇宙船を爆発させる有毒な可燃ガスであるとして、屁の研究を行っており、屁には約400種類の成分が含まれていることを確認している。
また、トイレの研究が進んでいないときは、オムツ(のようなもの)を使用していたが、使用済みのオムツが宇宙船内で爆発してしまい、惨事に見舞われてしまったことがある(ジェミニ7号)。
無重力状態では空気は対流しない。
そのため、一度でも、屁や大便の臭気が船内に侵入してしまうと、臭気は気団となって船内を永遠に漂うこととなる。
また、それらの臭気は、地上では豊富にある大気と混ざるため薄められるが、宇宙船内の空気は限られているため薄められることはなく、100パーセントの臭気としてやってくるため、鼻腔を直撃すると、気絶するような悪臭に見舞われるという。
そのため、ジェミニ7号の悲劇は、想像を絶するほど惨憺たるものであったのではないかと想像される。
ちなみに船員たちは、爆発後も、悪臭に満ちた船内の中で活動を続けた(残り7日間)。
地球期間後、船員たちはインタビューを受けたが、話題がオムツ爆発事件のことになると、「君は、トイレの中で一週間過ごしたことがあるか」と答えた。