月には地震計が置いてある。
月で人工地震を起こすと、その地震波は月の内部を伝わってから地震計に記録されるため、記録を調べれば、月の中にどんな岩があるかがわかる。
そのため、月で人工地震を起こしてみようと考えた人々は、アポロ11号で月から地球へ帰還するとき、ブースターと呼ばれるロケットエンジンの1段目を月に落下させることで、人工的に小規模な地震を起こし、記録を取ることに成功した。
現在、地震計は電池切れのため使用されていない。
しかし稼働中は、月震や隕石の衝突など、様々な振動の記録を地球に送信しており、月の研究におおいに役立った。
ちなみに、月震の大きさは、大きいものでマグニチュード3程度である。
また月に大きな隕石が衝突したときには、あまりの衝撃のため、月の石が宇宙空間へと飛び出し、隕石として地球に落ちてきたことも観測されている。
地域にもよるが、ヨーロッパでは自然地震はほとんど発生しないためである。