ローマのコロッセオでは、1日に5000頭もの猛獣が殺害されていた。
コロッセオで取り扱われていた猛獣は、ゾウ、サイ、ライオン、トラ、クマ、ヒョウ、オオカミなど。
猛獣同士を戦わせたり、剣闘士と戦わせたりして、無数の血を流していた。
またコロッセオでは、剣闘以外にも、海戦を行ったり(水を引いた)、スポーツを行ったり、戦車競技を行ったりしていた。
剣闘士同士の殺し合いでは、剣闘士は、金色の縁取りのある深紅のガウンを身にまとい、戦車に乗って登場した。
そして戦車の後ろには、それぞれの武器を持った奴隷が後に続いた。
そして象牙の玉座に座る皇帝の前で「皇帝陛下万歳! これから死にゆく私たちは、陛下に敬意を表します」とおごそかに誓いを立てた。
前座の模擬戦が終わると、剣闘士同士の殺し合いがはじまる。
傷を受けて倒れた剣闘士は命乞いをすることもできた。
しかし、生死の判断は対戦相手にゆだねられており、また皇帝が臨席している場合は、生死の判断は皇帝にゆだねられていた。
剣闘士をつとめたのは、厳しい訓練を受けた囚人や奴隷たちだった。
優秀な剣闘士は、英雄としてもてはやされていた。