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【歴史】明治時代の人たちは、血税という言葉を初めて見たとき、国民全員の血が抜き取られると思っていた

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明治時代の人たちは、血税という言葉を初めて見たとき、国民全員の血が抜き取られると思っていた。

血税という言葉が初めて使われたのは、「全国徴兵の詔」の中の「徴兵告論」。

詳細が発表されると、二十歳以上の男子の生血が取られるとか、外国に売られるのだという流言が飛びかってしまい、県庁、その他への問い合わせが殺到し、ついには各地で暴動が発生した。

明治6年6月、北条県(現岡山県)では、村民3千人が竹槍や小銃を持って結集し、村2つが焼き払われた。

7月には、讃岐県で1万余人が蜂起し、13箇所に放火、巡査2名が討ち死にし、280人が検挙された。

8月には島根県で検挙40人、9月には長崎県で60人が暴れるなど、大暴動が起きた。

福岡県下では、9月に、村役場43軒、小学校29軒、家屋2343軒が、打ち壊されたり、焼かれたりした。

その後(10月26日)、東京日日新聞が「血税の弁」という記事を載せ、血税の意味を説明したところ、暴動は沈静化した。