第二次世界大戦前、日本の暗号機「紫暗号」はアメリカ側にすぐに解読されてしまったため、表面上は平和外交を行っている日本の態度に、アメリカ側はがっかりしていた。
紫暗号が導入されたのは1939年。
日本側は、暗号が解読されることはないとタカをくくっていたため、平和外交を進めながら、裏では着々と軍備拡張を進めていた。
しかし、紫暗号は、暗号を作成する前に、初期設定として「日付」と「発信地」を入力する決まりとなっていた。
そのため、同一日・同一場所からの電文はすべて同じ鍵字列(暗号の配列)で暗号化されていたため、容易に分析され、すぐに解読された。