【歴史】昭和13年、ゴムの輸入がかなわなくなった日本海軍は、ゴムを使わない独自のガムを開発していたが、軍事用のガムであったため、中にはコカインが含まれていた
昭和13年、ゴムの輸入がかなわなくなった日本海軍は、ゴムを使わない独自のガムを開発していたが、軍事用のガムであったため、中にはコカインが含まれていた。
日本海軍が製造したガムは、「小麦粉からグルテンを抽出し、ブドウ糖、砂糖、ビタミン、コカイン、カフェイン等を加え『航空食』とした」ものとされている。
麻薬は鎮痛剤の役割も果たすため、軍隊にはなくてはならない物質である。
太平洋戦争末期には「突撃錠」と称された覚醒剤が特攻隊隊員に渡されていた。
また、国内で武器作成などの重労働を担っていた女子学生や女子挺身隊には、栄養剤と称してヒロポン(覚せい剤)が支給されていた。
当時、ヒロポンは身近な薬だった。
赤塚不二夫の自伝には、ギャグのネタが思い浮かばなかった著者が薬局を訪れ、きつけ薬としてヒロポンを購入しようとしている場面が描かれている。