日本人は、猛毒のふぐの卵巣も食べるし、猛毒のソテツも食べる。
石川県では、フグの卵巣の糠漬け(ぬかづけ)が食べられている。
フグの卵巣には猛毒のテトロドトキシンが含まれているが、塩漬けにして、ぬか味噌に2年以上漬け込むことで、毒を抜いている。
奄美大島(鹿児島)や粟国島(沖縄)では、ソテツが食べられている。
ソテツには、ホルムアルデヒドが含まれているため、食べると、体内で猛毒のメチルアルコールが作られてしまう。
そのため、現地の人たちはソテツを食べるために、ソテツの実の皮をむいて土に埋め、土壌微生物の働きを使って、ソテツに含まれるホルムアルデヒドを蟻酸に変化させることにより、毒を抜いている。
また、パプアニューギニアでは、有毒のパンノキ(特に種)を食べるために、パンノキごと土に埋め、土壌微生物の働きを利用することで、無毒化している。