パンは酵母を使って作るけれど、天然由来の酵母を使ったほうが良いのではないか、という発想から、野生の酵母を使ったパンが作られているが、実はこれは危険な食べ物である。
野生酵母は、野山の花や、くだものについている菌を培養して作られる。
しかし野生酵母は、有益な菌と有害な菌をより分けないで培養しているため、有害な菌も相当な量が含まれている。
その後、パンは焼かれるため、大抵の菌は死滅するが、菌の中には熱に強いものもいるため、有害な菌が生き残り、体調を崩すもとになることがある。
実際に、野生酵母を使ったパンを販売しているパン屋の酵母を調べてみたところ、パン作りに必要な菌以外にも、無数のバクテリアがいたことが確認されている。
アメリカでは「イーストシンドローム」という現象が発生している。
野生酵母を自宅で培養して食べた人が呼吸困難になったり、肺炎になったりしているという。
昔は、いちご大福でも食中毒が起きていた。
いちごを殺菌しないで使用してしまったため、いちごのヘタの部分についているバクテリアが繁殖し、食中毒を引き起こしていた。