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【月】中秋の名月は、満月ではないことの方が多い

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中秋の名月は、満月ではないことの方が多い。

中秋の名月とは、旧暦8月15日に現れる月のことをさしているが、厳密にいうと76%の確率で満月ではない。

月は新月の日を起点として、14.76日をかけて満月になるが、新月の時間が午前6時以降であれば、0.25日以上の時間がすでに経過してしまっているため(計15日以上になるため)、満月は旧暦8月16日以降にずれこんでしまう。

そのため、中秋の名月の日に満月が現れる確率は、4年に1回のオリンピックとたいして変わらない。

ちなみに、中秋の名月とは、空気が比較的きれいで、月の高さもちょうどよく、収穫の時期であったため、お供えをして月や自然に感謝する日のことである。

お月見はもともと中国の風習で、日本に伝わったのは9世紀ごろ(平安時代)。

当時は月を眺めながら貴族が和歌を詠んだりする行事だったが、江戸時代には庶民にも広まり、収穫したものをお供えするようになった。

また当時、子供は、お供え物を盗んでも良いとされており、盗まれた家は「神様が持って行ってくれて縁起がいい」と歓迎していた。

ちなみに中秋の名月の日である旧暦8月15日は、つねに仏滅である。